Statistics Hacks ―統計の基本と世界を測るテクニック Bruce Frey 鴨澤 眞夫 西沢 直木 by G-Tools |
5/5
Amazonでなく、Oreilly japanの直販から購入。
この本が22日発売、もう一冊一緒に買った本が21日発売で20/21日は出荷業務しない、と書いてあったので来週になるかな、と思っていたら19日に到着。
たぶん、Amazonより速い。
送料もかからないし、Oreillyの和書はメーカー直販がいいかも。
結論から言うと、とても面白かった。
Hackシリーズの統計本は既に
Baseball Hacks (Hacks) Joseph Adler by G-Tools |
が出ているからどう違うんだろうとおもっていたらこちらは平均->標準返済->自称の独立性・・・と結構基礎から説明していく教科書タイプ。でも、文章のタッチは軽い。
帰無仮説の説明の一説
プロの統計家をエラく元気づけるじゃないかオイ。統計家は正しい回答を言ってるんじゃなくて、回答が誤りだって言うだけでいいんだってさ!
効果量の説明の一説
研究者が有意な結果に到達したにも関わらず、何も発見しておらず、それを見たって誰も興奮しない、と言うことは起こりうる。これは有意というものが、標本の結果が多分偶然ではない、ということを示すに過ぎないためだ。
中略
現代の研究者は、いまだに自分の発見が統計的に有意かどうかにばかり興味を持ち続けているけれど、本当は常に効果量について報告し、論ずるべきだ
いずれも1章の「結構基礎」の部分より。
後半は「Excelでヒストグラムを書く方法 (hack#42)」などのTIPS、「偶然性を使った円周率推測 (#45)」などのちょっとしたお遊びネタ、「パスカルの三角形(#51)」などの数学ネタなどが並んで、統計とその周辺知識を整理できる。
全部通して読んでOverViewを得る、という色が強いので、いわゆるのHacksシリーズと少し毛色が違うかもしれない。
気がついたらHackシリーズ、必ず100個Hackあつめるのやめてたんですね。
本書は60 Hacks。